30代、40代の女性が「お見合い婚活」で、おかしやすい間違い【女性編】
30代、40代の方たちの最短結婚を応援している「最短結婚ナビ」鎌田れいです。
30代、40代の女性が「お見合い婚活」で、おかしやすい間違い
「20代の頃は、男性から声をかけれられることも多かったのに、30を過ぎてからそれもパタリとなくなった。できるだけ早く結婚がしたいから、本気で婚活をしなくちゃ」
そんな気持ちから結婚相談所の門戸を叩く女性たちが増えています。お見合いは、「結婚したい」という気持ちがベースにあるからするものです。一般的な恋愛での出会いよりも、結婚できる確率が高いのは事実。
しかし、「お見合い婚活」を間違った形でスタートさせると、お見合いをしても、しても結婚できない結果になります。
どんな間違いを犯しやすいのか。ひとつひとつ検証していきましょう。
間違いその1 年齢的に厳しいことを理解していない
30を過ぎたら、婚活は年々難しくなります。その難しさをまずは理解していない女性が多い。
結婚平均年齢をご存知ですか? 女性は29歳、男性は30.7歳なんですよ(平成23年、厚生労働省調べ)。
また出会う場所のランキングでいうと、1位 職場48%、2位 学生時代から28%、3位 婚活やその他の出会い 24%となっています。
結婚というのはそもそも出会いがないとできませんね。恋愛結婚の場合は、常に顔を合わせることのできる環境にいないと恋愛に進展しません。恋愛をしなければ結婚には結びつきません。
結婚に結びつく出会いの場所の1位と2位は、結婚平均年齢前後の人たちがほぼほぼ使い倒しています。
「20代の頃は、あんなに声をかけれたのに、30を過ぎたらパタリとなくなった」というのは、あなたに声をかけていた男性たちは、もうすでに声をがけで恋愛に発展した女性と結婚をしてしまっているのです。
30を過ぎたら、学生時代の男友達とも疎遠になっていますよね。会社で素敵な人はすでに既婚者ではないですか? また素敵な男性が残っていたとしても、彼らは20代の女性を恋愛、結婚のターゲットにしています。
30を過ぎると、結婚の対象となるお相手に出会うのが難しくなるんです。下の表をごらんください。
平成12年に34~39歳だった人の未婚率は13.9%。その人たちの10年後の未婚率がどうなったかというと12.6%です。つまり、結婚した人の割合は1.3%しかいないんです。
平成12年に40~44歳だった人の未婚率は8.6%。その10年後の未婚率は8.7%なので、ほとんど変動がなく、ほぼ結婚していないということがわかります。
30代になると婚活が厳しくなるのをご理解いただけたでしょうか?
間違いその2 お相手を減点法で見ている
この厳しい現実に対して、30代、40代の女性たちは「まだ自分は大丈夫」と心のどこかで思っています。そして、みなさんが言う決まり文句が「妥協してまで結婚したくない」。
そもそもこんなふうに考えているかたは、結婚対象になる男性にお会いした時に、減点法でお相手を見ています。
特に「お見合い」は、年齢、身長、体重、職種、年収、趣味、家族構成と一定の条件を知ってからの出会いです。会った時から“この人と結婚できるかしら”という意識のもとに会話を交わしていくので、自分の中でチェックシートをもうけて、「ここは合格」「ここは不合格」と、どんどんチェックしていきます。
恋愛経験が豊富な人ほど、過去の経験と照らし合わせますから、お相手をジャッジが厳しくなります。
恋愛で男性を好きになった時のことを考えてみましょう。恋愛というのはどこか突発事故のようなものですよね。年収とか学歴とか見た目とかまったく気にせずにお相手を好きになっている。
今まで恋愛してきた男性を振り返ってみたら、決して今掲げている理想通りの男性ではなかったはずです。
完璧な人間など、存在しません。お相手を選ぶ時には減点法ではなく加点法で見ないと結婚はできないんですよ。
加点法と減点法の違いをご説明しますね。
たとえばデートした時に、お相手の男性が行くお店を決めていなかったり、決めてはいたのにそこまでどうやっていったらいいのかわからなくて、グズグズしていたりしたとします。それを「なんて優柔不断なの」「なんで女性をもっとリードできないのかしら」と思ってしまうのは減点法です。
加点法で見ることのできる女性は、「あ、彼とデートする時は、私がお店を決められるんだ、ラッキ〜」「男性は優柔不断なほうが、結婚してから家庭生活が私の自由にできていいわ」と考えるんですね。
間違いその3 結婚で一発逆転を狙っている
仲のいい女友達が結婚をした。しかも内緒で結婚相談所に登録して、お見合いをしていた。女同士は、どんなに仲がよくてもどこかでライバル心が働きますから、「おめでとう」と言いつつも、心中は穏やかではありません。
“だったら私もお見合いしれ、結婚してやる!”“私のほうがモテていたんだから、絶対彼女よりも絶対に条件のいい男をつかまえてやる!”そんな気持ちで婚活を始める方がいます。
「勝ち組」「負け組」という言葉がありますが、結婚できたから「勝ち」できなかったら「負け」と考えるのはおかしな話。結婚は勝負ごとではありません。条件のいい男性と結婚して、周りをアッといわせたい。一発逆転を狙いたい。そんな気持ちで婚活を始めると、気持ちだけが先走りしてしまいます。うまくいかないと焦りがでます。そうした考えや態度はお相手と対峙した時にも自然とにじみでますから、男性はそんな女性を将来の伴侶には選びません。
結果、自分が「いいな」と思った男性からは「お断り」をされ、「この方は、無理、お断りしよう」と思う男性からは「交際希望」がきます。
そうなるとますます焦って、次々にお申し込みを乱打していきます。そのお申し込みもかなり高望みの条件にしますから、一向に受諾されません。さらにカラ回りしていくことになります。
振った振られたにこだわっている方の中には、「20回のお見合いして、15人振って、3人からは断られ、2人は双方のお断り」というふうに、20戦のうち、15勝、3敗、2引きわけ的な婚活スコアブックをつけている女性もいます。結婚するお相手は、たった一人を選べばいいのです。お見合いは試合ではないので、振った振られたの数字にこだわってもほとんど意味がありません。
間違いその4 お見合いジブシー化している
また、お見合いをする回数でいうなら、お見合い5回くらいまでに素敵な人に出会えなかったりすると、延々とお見合いを繰り返すことになります。
なぜかといえばお見合いをする癖がついてしまうからです。少しでもお相手の嫌なところが見えると、「あ、もうこの人はダメ。次のお見合いに行こう」と思ってしまう。その方にお会いしている時から、もう次のお見合いのお申し込みのことを考えています。
こればかりはご縁なので、素敵なお相手に出会えないことが続くことがありますし、気に入っていたお相手に振られることもあります。その時の「ハイ、次!」の精神は大事なんです。でも、振り癖がついている人は、お見合い10回を越えたあたりから、お相手を選ぶ判断基準がご自身でもわからなくなっています。。こういう方を業界用語で、「お見合いジプシー」と呼んでいます。
では、どうしたらいいか。
これまでしてきたお見合いの振り返りをしてみましょう。自分にとって結婚するには何が一番大切なのか、紙に書き出してもう一度整理してみましょう。
間違いその5 お相手のスペックにこだわるのではなく、最終的にこだわるのはお相手の人間性
結婚相談所に登録する時に、みなさん写真を載せます。この写真に関しては非公開にも設定できる。
会社経営をしていたり開業医をしていて年収の高い男性は、写真を非公開にしている方がとても多いんですね。
どんな顔をしているかわからないのに、写真非公開の男性に申し込む女性は意外と多いんです。
どんな方が来るかわからないけれど、条件がよいからお会いしてみたいというお気持ちなのでしょう。
これは実際にあった話ですが、顔を出していない年収4千万の男性にお申し込みをし、それが受諾されました。お見合いの日、ホテルに少し早めについた女性は、お化粧直しに化粧室へ。直しているうちに、ふと腕時計をみたら待ち合わせの時間を5分ほど過ぎていたというのです。あわてて戻ると、そこに待っていた男性の顔はあきらかに不機嫌で、彼が開口一番に言ったセリフが
「お見合いに遅れて来るなんて、非常識だな」
その後、二人でティーラウンジに入ったそうですが、男性の怒りは収まらなく着席してからもずっと不機嫌。オーダーしたコーヒーが運ばれてきてた時に、彼が言ったそうです。「今日はあなたが遅れてきたのだから、コーヒー代はあなたが払ってください」そして、ひとりティーラウンジを出ていかれたそうです。
たった5分の遅刻に、なぜこんなにも怒るのか。どんなに好条件の男性だったとしても、こんな方と結婚したら幸せにはなれませんよね。
最終的には、条件よりもお人柄です。
まとめ
婚活にとって一番大事なのは、どういうマインドで臨むか、そのマインドの設定です。“スペックの高い相手と結婚して、周りを見返してやろう”とか、“今まで男性にモテてきた私が結婚できないはずがない”とか、どこか自分を過信していたり、上から目線になっていたりすると、婚活は成功しません。
結婚が成立するのはどういう時かといえば、「選ぶこと」と「選ばれること」がイコールになった時です。「妥協してまで結婚したくない」といいうお気持ちもわかるのですが、「妥協」と「妥当」は違います。「妥協したくない」と言って、「選ぼう」とばかりしている方は、お相手からは選ばれません。
さらに言うなら、結婚できない方というのは、出会うことを諦めてしまった方です。
今のご自身の婚活に対する考え方をもう一度フラットな気持ちになって考え直してみましょう。
結婚できるのは、絶対的に素直な方、そして結婚することをあきらめない方なんですよ。