50代から向き合う親の介護と婚活

親の介護と婚活

婚活者が、20代、30代だと、親もまだ現役で働いる。その元気に働いている親をいつかは介護しないといけなくなる時が来る‥‥そう漠然と考えていても、目の前の問題ではありません。

それが、50代、60代で婚活をするとなると、年老いた親とどう接していくかが、婚活を進めていく上で大きな問題となってきます。

地方に住む50代の女性が、数ヶ月前に入会されました。「ゆくゆくは神奈川が東京に住むことになるから、関東の方と結婚したい」とのことでした。

入会した当時は、お父様が介護まではいかないのですが、人の手を借りないと生活できない状態。そして、そのお父様をお母様がみている。彼女は、ご実家に電車で30分で帰れるところに一人暮らしをしていました。

そんな彼女の婚活がスタートしたのですが、先々月お父様が転んで、もう施設に入らないといけない状態になってしまいました。お姉様が神奈川に嫁いで介護施設で働いているので、そこにお父様を入れて、お母様もお姉様の近くに引っ越すことになりました

年を取ると長年生活してきた場所を離れるのは嫌なもの。お母様は、引っ越す前日まで、「ここを離れるのは嫌!」と駄々をこねていたそうです。

そんな中で引っ越しもなんとか無事に終わり、彼女も近々地方の家を引き払って、こちらに上京してきます。今お見合いは、神奈川や都内の方を中心に申し込んでいます。

私のことを話しますと、24年前、父や母が元気なうちに横浜に嫁ぎました。実家に帰省するには、電車で3時間かかります。嫁いだ8年後に父が癌で亡くなった時も、86歳になった母が介護施設に入った時も、全てを仕切り面倒を見たのは親の近くに住む弟夫婦でした。

私のように若いうちに親との距離ができてしまうと割り切れるけれど、近くにいて、まして親と同居していると、老いた親を残して遠くに嫁ぐのは、後ろ髪引かれる思いですし、なかなか難しい問題です。

ですが、人生100年時代と言われていますから、50代、60代の婚活者の方たちは、老いた親の面倒をどう見ていくか考えながら、状況に折り合いをつけて、婚活を積極的にしてほいなと思います。